槙野 桜斎 昭和8年京都府生まれ 京都府伝統産業優秀技術者 新作展20回 ・面風会展20回 師 岩崎狂雲 美術年鑑掲載 |
京雛について
ひとくちに京雛といっても実際のところはほとんどが京都以外で作られています。つまり、厳密に言えば一般に京雛といわれる大部分が大量生産によって京風に仕上げられた人形なのです。最近では「京雛」、「平安」いった表示があふれていますので、充分な注意と、信頼のおける人形店で選ばれることが必要なようです。桜斉の人形は、分業によって作られる人形にたいして、仕立、着付、振り付け(人形の形を整える作業)を一人でこなし、一体、一体仕上げます。したがって、数多くは作れませんが、量産品にはない完成品のバランスの良さ、独創性があり、細部にいたるまで丹念に仕上げられています。長い年月を経て培われてきた本物の「技」と「伝統」の素晴らしさを、ご自身の目でお確かめください。
槙野 桜斎作 京六番親王飾 西陣正絹帯地使用
槙野 桜斎作 京六番親王飾 西陣正絹金襴使用